代表的な症状とは

医者

精神科のカウンセリング

異常に落ち込んだ気分と意欲の減少が、うつ病の二大症状です。このほかの精神症状には、考えをまとめるのが難しくなったり絶望感を感じたりする思考の異常や、強い不安感及び焦燥感などが挙げられます。そして、精神症状と共に、身体症状も現れるのがうつ病の特徴です。患者の8割以上に見られる身体症状は睡眠障害で、6割以上が性欲減退を、5割以上が食欲減退や体重減少、疲労及び倦怠感を感じています。例えば更年期障害などでも見られる症状ですし、誰にでも起こり得るため、病気の発見が遅れることもしばしばです。また、このような身体症状を強く訴える仮面うつ病の患者は、内科など他の診療科を多数回ることで診断が遅れがちです。発症した人の男女比を見ると、女性は男性の約2倍というデータがあります。しかし、男性の方が精神科を受診するのに抵抗感が強い傾向にあるため、データに差が出ているのかもしれません。また、発症原因は多因子的と考えられていて、遺伝率は約35%とされています。さらに、小児期における環境因子が発症リスクを高めると考えられます。うつ病の患者が自ら訴える症状の代表的なものは、倦怠感や疲労感です。睡眠障害や頭痛、肩こりなどを訴える患者もやや多くいますが、精神症状について自ら訴える患者はほとんどいません。患者は自分の症状を正しく医師に伝えるのは難しく、カウンセリングで医師が引き出した症状の方が多いと言われています。したがって、診断にはカウンセリングが欠かせません。精神科医は最初のカウンセリングに30分から1時間ほど時間を取って、うつ病かどうかを診断します。一度のカウンセリングでは診断できない場合もありますし、治療の途中で違う病気に気付く場合もあります。これが精神障害治療の難しいところです。診断後は、休養と薬物療法、精神療法の3本柱で治療が進められるのが一般的です。海外ドラマで見られるようなカウンセリングを保険治療で行われるのは稀で、希望する人は自費診療で受けることになります。保険診療の精神療法は主に考え方の修正で、端的に言うとネガティブ思考をポジティブ思考に向けていく訓練です。